本日もおつかれっす(__)
建築の地方への広がりを望む、かぼちゃコロッケです!
今回は5/24にオンラインで参加した”第3回FAT-Future Architects Talk-”で学んだことをアウトプットしたいと思います!
後日Youtubeで第三回の様子が公開されるみたいです!
第3回FAT|概要
FAT-Future Architects Talk-とは、
第1回『海外インターンを経て、どう働いていく?』
第2回『これからのものづくりのために、どう修行する?』
と、これまでに2回行われている
これからの「しごと」は何かそこから創られる「みらい」は何かを考える場をつくる活動です!
主催
主催はPAS-tです!
新しいものづくりのための『toi(問い)』を生み出し続ける
引用 PAS-t noteより
登壇者
自分と同世代の方がこんなに活躍してるの見ると、自分がふがいないです。笑
水野 泰輔/Taisuke Mizuno
1993年愛知県生まれ。
経歴 横浜国立大学大学院Y-GSA
建築事務所Casagrande Laboratory
現在 「PAS-t」 共同代表
「m-sa」 パートナーアーキテクト
松丸 里歩/Riho Matsumaru
1998年大阪生まれ。
経歴 国際基督教大学(2020年3月卒)
ロンドンへ留学
現在 「SHOCK TUCK」 編集長
林 泰正/Yasumasa Hayashi
1994年広島生まれ。
経歴 新潟大学大学院
ドレスデン工科大学特別派遣研究員
現在 「tomito architecture」 在籍
石川 凜/Rin Ishikawa
1996年仙台生まれ。
経歴 京都大学農学部食料・環境経済学科在学中
アメリカに1年留学。Sustainable Agriculture専攻
現在 「坂ノ途中」「ポケットマルシェ」「クックパッドマート」で複業
第3回FAT|対談
約2時間の対談の内容を私なりにいくつかのテーマにまとめてみました!
対談はすさまじく白熱し、2時間では登壇者も全然時間が足りていませんでした(; ・`д・´)
コメント欄も白熱しており、Youtubeで見るときはコメントにも注目!!
Part.1 集中⇔分散
コロナにより移動の回数をおさえるようになった現在。
自粛明けも、移動しなくても働ける意識が残っていくと考えられる。
仕事や物が集中していた東京の意義はどうなるのか?
密集地を嫌い地方移住を考える人が増加する。
人がいない場所で働く魅力。
多拠点型で都市でも地方でもない、グレーな住まい方がもっと求められてくる。
働くうえで多拠点型が成立するには、居住費や移動費のコストデメリットをうまく回収できる職種でない回らないのではないか?
地方と都市の考え方が曖昧になり、地方の個性は維持できるか?
Part.2 地域の個性
技術の革新による農業の変化。トマトの色付きデータをとり、品質を均一化をする。
「地域に根差した固有農業」⇔「どこでも誰でも同じように作れる」
どちらが良い悪いではなく、使い分けるグレーな考え方。
建築においても、その場で活動するからわかる街の要素がある。⇒ 野菜の旬とかもそう。
「地元のもので作ったからいいですよね」は逃げでしかない。
その地域・生産者の背景が作品から伝わることが大切。
Part.3 集まり方の特徴
コロナ自粛の影響でテレワークが増えた。
テレワークのデメリットとして、情報を伝える側からの一方通行になることがある。
模型などを囲んでできる話し合いでは、相互解釈が可能であった。
接触交流では雑多に集まるということができ、知らないもの・ことに出会う楽しみがあった。
気づいたらつながりができていく。生活に大切な「雑味」があった。
日本人はただでさえ、外の環境を自分のモノ化するのが苦手。
密をなくす手段として、ビニールテントを設けるレストランが海外で出てきている。
これは建築の立場からすると、機能だけを追い求めた結果である。
機能も合わせたデザインの提案をしていきたいですよね。
Part.4 島外から来た人=知らない人?
コロナ禍で島に住む人らは、感染拡大を防ぐために島外から来る人を拒んだ。
働くうえで物を売買する場合、ひととの接触は必要になる。
どこまでの人との接触を許容するのか?
「この人はあっても大丈夫!信頼できる!」とたった一人だけを取引先とするのは非常時に危険がある。(一つのお店でしかマスクを買わないつもりでいて、売り切れてたらもうツテがない!という理屈のため)
許容できる範囲を自律分散的(毛細血管のよう)に広げていくことが重要。
第3回FAT|懇親会
懇親会は約4時間に及びました(; ・`д・´)
懇親会はかなり雑多に話しており、時に数グループに分かれて話したので気になったキーワードだけ書き出しました!
・満足された性能
懇親会に参加された方の一人に洗剤の研究をされている方がいました。
洗剤業界の悩みとして、
・買い手が洗剤の性能に満足していること
・より良い製品を作っても性能が伝わりにくいこと
があるとのこと。。。
どうやったら商品が売れるのか?
・オンライン広告で伝わること
流通に関して中間業は邪魔だったりする。
作り手の顔や作品に付随する背景が見えないからである。
だからこそ物流をダイレクトに行う!
オンラインで買い物をするときに何を見て選ぶか?
ほとんどの人はまずは金額を見る。
物を買うときにはニーズとマッチする必要がある。出会い系と一緒( ゚Д゚)
オンラインでは体験できないから、商品を知ってもらう機会が圧倒的に少ない。
画面で見せられることが限られるオンラインにおいて、何を伝えれば物が売れるだろう?
・商品のブランディング
買い物を続けていくと、「この人だから買おう!」というように、商品⇒ひとと理由が変化する。
これをザイオンス効果というらしい(´・∀・`)ヘー
この考え方は最終的にブランディングに行きつく。
ブランドだから値段がつく。買い手が現れる。
美味しかったら絶対売れる世の中ではなくなっている。
宣伝力にも同様以上の力を注がなければ売れない。
・1:nの関係
懇親会に参加されていた農家の方がいた。
多数の売り場に商品を並べること(1:nの関係)は、すごく手間がかかる。
だから、JAに一括で任せるのが基本になっているらしい。
対談のPart.4でもあげたが、単一の取引先は危険を伴う。
そのうえで「ポケットマルシェ」などのオンラインでの販売は、手間を減少し多くの方に届く良さがある。
・信頼できる範囲を広げよう
拡張家族という考え方がある。
信頼できるひとを増やそう!と行われていることです。
登壇者の石川凜さんが住んでいる「Cift」というシェアハウスがある。
現在関東と関西の2拠点あり、石川さんは関東で住んでいる。
約70人でシェアしているが、全員と話したことはないらしい。
しかし、自分の信頼している人が信頼している人だから、信頼できる!(友達の友達は友達理論)
コロナ禍で熱が出たときに、シェアハウスの時に自然と相談できた時は自分でも驚いたらしい。
信頼関係を築ける方法はさまざまである!
・自分が変わることへの興味
石川凜さんが「Cift」に住み始めた理由として、自分が変わることへの興味があった。
旅行もその考え方をすれば、楽しい(≧▽≦)
そこに住む人の生活をトレースする。
建築をするときも、あくまで演じる。生活に入り込む。
そうすることで、地域の背景を提案に反映させることができる!
・これからの移動
これからは「ひと」の移動が減り、「もの」の移動が増えると考えられる。
どこでも働けて都市部に集中する理由がなくなると、一次産業に近い位置に仕事場が移るのでは。
社会的に働き方が変わっていく現代において、働き場を変える狙い目はたくさんある!
第3回FAT|まとめ 共同戦線
今回は、第3回FAT-Future Architects Talk-に参加したアウトプットでした!
建築と食がテーマだったけど、懇親会にはさまざまな職種の方が参加していて興味深い話がたくさん聞け有意義な時間となりました。
地域や人の背景が作品・商品に反映することは、建築においても食においても似ていて背景が見える商品に魅力を感じるんだなと(; ・`д・´)
全体を通して一番心に残ったのは、
「建築を建築家だけのものにしてはいけない。」という言葉。
誰しもの人生に関係する建築。
だからこそ建築家だけが独占していいものではない。利用者という背景があってこそ成り立つものだなと思いました。
「建築」だけでなく「食」も「衣服」もすべてが影響しているため、共同戦線を張って仕事をすることで買い手にも背景が伝わりやすくなるのではないでしょうか?
長くなりましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました!
今後も、建築だけにとどまらず経験を積みたいと思う回でした(≧▽≦)
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